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【対戦表】春のセンバツへつながる道 県秋季高校野球、注目カードは?宣誓は21人から抽選でコザ主将


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くじを引き、番号を読み上げる各校の主将ら=23日、嘉手納町のかでな文化センター

 第73回県高校野球秋季大会の組み合わせ抽選会が23日、嘉手納町のかでな文化センターで開かれ、1回戦24試合の対戦カードが決まった。9月9日に開幕し、決勝は10月7日を予定。65校56チームが出場し約1カ月間、熱戦を繰り広げる。優勝、準優勝校は福岡県で開催される第153回九州地区大会(10月28日~11月3日)への出場権を得る。抽選会は各校の主将がくじを引いた。今月の県新人中央大会で優勝したエナジックと準優勝の沖縄水産、4強の美里工、知念が各ブロックのシード校として配置された。複数校が組む連合チームは(1)向陽・南部工(2)南部商・豊見城南・那覇西(3)名護商工・本部・辺土名・北部農林・沖縄高専(4)真和志・南部農林(5)那覇工・首里東の5チームとなる。開会式は9月9日午前9時から、沖縄セルラースタジアム那覇で行われる。選手宣誓はコザの吉田夕槻主将が務める。そのほかタピックスタジアム名護、アグレスタジアム北谷、宜野湾市立野球場、コザしんきんスタジアムが試合で使用される。 (砂川博範)


「人生で大きな財産に」 選手宣誓はコザの吉田主将

選手宣誓を務めるコザの吉田夕槻主将

 21人が立候補した選手宣誓の大役は、抽選によりコザの吉田夕槻主将が射止めた。「大きな場で発表することは今後の人生で大きな財産になる」と手を挙げた。

 2年生主体の新チームが発足してから初の大きな大会となることを踏まえ、選手宣誓では「今の自分たちができることを精いっぱい出して、一つ一つ勝ち続けよう」との思いを込めたいという。

 コザは「心の積極性」をスローガンとして掲げており、主体的な行動から関係性を育むことを重視する。吉田は小中学校で主将の経験はないが、「チームをまとめるのはかっこいい」と主将になった理由を語った。守備位置は捕手で、今大会の目標は優勝だ。
 (砂川博範)


<見どころ>

 来春の全国選抜大会の選考資料となる九州地区大会への出場を懸けた秋季大会が、9月9日から始まる。3年生が夏季大会で引退し、1・2年生を中心とした新チームとなってから初の大きな大会だ。できあがったばかりのチームがまとまっていくには時間がかかるだろうが、各校とも現時点で持っている実力を十分発揮し、今後の糧としてほしい。 (砂川博範)

【Aブロック】 序盤から激戦予想

 直前の県新人中央大会を制したエナジックは昨年の1年生中央大会でも優勝しており、そのメンバーがそのまま残っている。1年生大会決勝で戦った宜野座とは2回戦で当たる可能性があり、Aブロックは序盤から激戦が予想される。

【Bブロック】 好カード多く期待

 強打者がそろうウェルネス沖縄と2年生バッテリーの西原が初戦でぶつかるなど好カードが多い。沖縄尚学も2回戦から出場する。小禄や向陽・南部工も力がある。これらのチームを、県新人中央大会4強の知念が迎える。

【Cブロック】 沖水有力、浦商が対抗馬

 県新人中央大会決勝でエナジックと打ち合った末、惜しくも優勝を逃した沖縄水産が有力だ。対抗馬になりそうなのが浦添商で、打線が強みのチームだ。具志川、具志川商、前原のうるま市内3校も同ブロックで戦う。

【Dブロック】 美里工、新人4強で勢い

 第3シードの美里工は県新人中央大会で4強入りを果たし、勢いがある。初戦でぶつかる中部商と名護は面白い試合展開となりそう。興南には県夏季大会でも登板したエース左腕の田崎颯士がおり、どこまで勝ち進むか見どころだ。