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保護猫カフェでお仕事体験いかが? 1日4人限定 清掃方法などを伝授 宜野湾「ヌーベルバーグ」 沖縄


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この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
保護猫カフェ「ヌーベルバーグ」の職員(奥)から避妊去勢手術について学ぶ参加者=14日、宜野湾市宇地泊

 【宜野湾】宜野湾市宇地泊の、保護ネコと触れ合うことのできるカフェ「ヌーベルバーグ」は30日まで、お仕事体験会を開いている。保護ネコについて知ってもらうことが目的。1日ごとに限定4人を募集している。

 ヌーベルバーグでは野良猫などを保護し、新しい家族となる譲渡先を探す、一時シェルター的な役割を果たしている。その傍ら、猫への理解を深めてもらおうと、猫カフェ営業も行っている。できるだけ猫にストレスを与えないために、普通のカフェとは違い、飲料はペットボトルの商品などを販売している。

 現在同店では、27頭を保護しており、このうち5頭の譲渡先が決まっている。同店の職員は、猫が譲渡されるまでの間、快適に生活できる環境をつくるため、清掃や餌やりなどを実施する。お仕事体験会では主に、清掃のやり方を中心に学ぶ。

 14日に開かれた体験会の参加者に清掃方法を教えた藤元紀子さんは「普段の床掃除は掃除機からかけるかもしれないが、猫を飼っている場合は雑巾がけからやることで、猫の状態が分かる」と伝授した。理由は「猫が病気にかかると、黄色や赤色の鼻水が床に残っていることがある。それを発見できれば、早めに治療を始められる」と答えた。その他、参加者は避妊去勢手術(TNR)が実施される理由などを学んだ。

 浦添市から参加した小6の女子児童(12)は「殺処分や事故死を防ぐために、保護活動をしている人たちがいることを知った。清掃から猫の健康状態を見分けられると知り良かった」と感想を話した。ヌーベルバーグの槇本峰(たかし)代表は「お仕事体験会を通して、猫や保護活動について学び、命について考えてもらえるとうれしい」と述べた。

 お仕事体験会は午後2時~3時、同3時~4時の1日2回開催。参加費は無料。対象は小学4年生~高校3年生。問い合わせは電話070(8438)2211。
 (名嘉一心)