30日にも八重山接近　台風9号、大しけ見込み

　気象庁によると非常に強い台風９号は２６日午後６時現在、フィリピンの東海上にあり、ほとんど停滞している。今後さらに発達し、２９日には猛烈な勢力になる見込みで、３０日ごろから八重山地方に接近する恐れがある。先島諸島の沿岸海域では２９日ごろからうねりを伴い次第にしけ、３０日ごろからは大しけになる見込み。

　台風は、中国大陸にある高気圧に阻まれて北上できず、海域の水温が高いため急速に発達している。２６日午後６時現在、中心の気圧は９５５ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は４５メートル、最大瞬間風速は６０メートル。中心から半径９５キロ以内では風速２５メートル以上の暴風、南東側２８０キロ、北西側１６５キロ以内では１５メートル以上の強い風が吹いている。

　台風１０号はそれほど発達せず、２７日夜には関東の東の海上に達し、進路を東に変えて日本列島から遠ざかる見込み。