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「カレ沖そば」、食の甲子園で全国へ 新感覚の沖縄そば、沖縄工業が県大会で優勝


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優勝した「カレ沖そば」

 高校生らが地域の特産品を生かした料理を開発しアイデアや腕を競う「第12回ご当地!絶品うまいもん甲子園」(全国食の甲子園協会主催)の沖縄エリア選抜大会が26日、那覇市のおきでん那覇ビルで開催された。

 3校5チームが挑み、沖縄工業高校生活情報科の2年の生徒3人が作ったカレー風味の沖縄そば「カレ沖そば」が優勝した。チームは11月開催の全国大会に県代表として出場する。

 カツオベースのスープにカレースパイスを加え、スープカレーのような口当たりに仕上げた。麺はスープが絡みやすい太ちぢれ麺を選び、豚肉やオクラなどの県産食材を具材に加えて彩りや栄養価にもこだわった。審査員を務めたビーチタワー沖縄の比嘉大樹料理長は「沖縄そばをカレースープで食べるという斬新なアイデアに驚かされた。スパイスのバランスも絶妙だった」と評価した。

優勝を喜ぶ沖縄工業の(右から)座間味明莉さん、真栄里羽愛さん、安里世亜華さんと激励する審査員の比嘉大樹料理長=26日、那覇市旭町のおきでん那覇ビル

 優勝チームメンバーの安里世亜華(よあけ)さん(16)は「スパイスの配合にこだわって何度も試作した。緊張したけど練習どおりにできた」と笑顔を見せた。真栄里羽愛(はあと)さん(17)は「全国大会までにもっと進化させて、今回の作品を超えるおいしさを目指したい」と意気込む。

 優勝特典として、プロの料理人からアドバイスや指導を受けられる「チャレンジキッチン」の権利も贈られる。座間味明莉(あかり)さんは「普段の授業では得られない知識と経験をたくさん吸収したい」と意欲を示した。

(普天間伊織)