台風11号、31日ごろから沖縄地方接近の可能性 9号は台湾南方に進む見込み(28日午後9時現在)


この記事を書いた人 琉球新報社

 気象庁によると、台風11号は28日午後9時現在、マリアナ諸島の海域にあり、時速20キロの速さで西へ進んでいる。沖縄気象台によると、台風は今後発達しながら北上するとみられ、31日から9月2日ごろにかけて沖縄地方に接近し、進路によってはうねりを伴った大しけや暴風となる恐れがある。気象台は今後発表する防災気象情報に注意するよう呼び掛けている。

 非常に強い台風9号は8月28日午後9時現在、フィリピンの東にあり、ゆっくりとした速さで北北西へ進んでいる。9号は勢力を維持しながら台湾南方のバシー海峡へ進む見込みで、その後は西よりに進路を取り沖縄地方から遠ざかるとみられる。9号の影響で、先島諸島の沿岸ではうねりを伴い次第に波が高まる見込みで、進路によっては、30日から31日にかけて大しけとなる恐れがある。

 28日午後9時現在の台風11号の中心気圧は998ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は18メートル、最大瞬間風速は25メートル。中心から半径220キロ以内で15メートル以上の強風域となっている。

 台風9号の中心気圧は955ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は45メートル、最大瞬間風速は60メートル。中心から半径75キロ以内では25メートル以上の暴風域となっている。
 (小波津智也)