有料

創作や即興でダンス、多彩な表現学ぶ ドイツ拠点の振付家が講座 沖縄・浦添市


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
創作への思いを語るファビアン・プリオビル(中央)=7月26日、浦添市のアイム・ユニバースてだこホール練習室

 ドイツを拠点に活動するダンサー・振付家のファビアン・プリオビルを講師に招いた創作ワークショップの作品発表会が7月26日、浦添市のアイム・ユニバースてだこホール練習室であった。プリオビルは、世界的振付家のピナ・バウシュが創設したヴッパタール舞踊団の元団員。期間中、舞踊団団員の瀬山亜津咲のコンテンポラリーダンスワークショップもあった。

 創作ワークショップは6日間あった。ダンス経験者や役者などの表現活動をする人を対象に、12人が参加した。

 プリオビルがダンスディレクションを担当し、参加者らと共同で作品を制作し、参加者はその創作の過程などを学んだ。作品は創作と即興などが合わさり、抽象的な中にも参加者の個性が生かされた多彩な表現で演じられた。終了後、観客からの拍手や歓声が沸いた。観客からの質疑などの時間も設けられた。

ファビアン・プリオビルによるディレクションで、即興で踊るワークショップの参加者たち

 沖縄でワークショップを今回初めて開催したプリオビルは「毎日一人一人の成長する姿を見られたことが私にとって一番の経験だ。最初はシャイだったが少しずつ(心を)開いていき、いろんなものを受け入れていく。クリエーション(創作)の作業の中で最も重要なことだった」と話した。

 主催は「ダンスプロジェクトTAMATE箱2023」。
 (田中芳)