「泉潤四方」高らかに 泉崎保存会、新たな旗頭に入魂


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
新調した旗頭を誇らしげに囲む泉崎旗頭保存会=11月22日、那覇市泉崎の県民広場

 那覇市泉崎の「泉崎旗頭保存会」(前泊登美男会長)は11月22日、新調した旗頭(灯籠・デイゴ)の入魂式とお披露目を県庁前県民広場などで行った。県民広場では、新しい旗文字「泉潤四方」の旗頭を誇らしげに掲げながら、会員たちが「サーサーサーサー」と勇壮な掛け声を響かせた。

 泉崎の旗頭は、約500年の歴史があるとされ、4本中現在3本が残る。同保存会は新調に当たり、第3回那覇まつりの写真を基に旗文字を「泉」から昔の「泉潤四方」へ戻すことを決め、泉崎で書道教室を主宰する書家・茅原南龍氏に揮毫(きごう)を依頼した。
 この日は地域の拝所で入魂式を開き、にぎわいのある県民広場で披露した。
 旗頭指揮の嶋田学さん(45)は「代々受け継がれてきた旗頭。これからも地域に根付いてほしい」と話した。会員の仲嵩正英さん(48)は「『泉が潤うように』と地域の発展を祈願した、縁起のいい旗頭ができた」と喜んだ。