沖縄ろう学校OG伊波さん、電力授業を手話通訳


社会
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手話で授業する伊波琴乃さん(右)=10日、北中城村の県立沖縄ろう学校

 【北中城】沖縄電力は10日、北中城村の県立沖縄ろう学校で「身近にある電気について学ぼう」と題した出前授業を開いた。小学高学年の9人が電気のつくり方などを熱心に学んだ。同校を卒業し現在沖縄電力で働く伊波琴乃さん(30)が手話を交えながら通訳した。沖電が同校で出前授業を実施したのは初めて。

 伊波さんは「出前授業に不安もあったが、今日の授業を通し卒業後の明るい未来も伝えたいと思った」と説明。7月から広報担当となり、障がいがある人に対する周知活動についても意欲的に取り組む。
 「耳が聞こえなくても挑戦できることはたくさんある。自分が見本を示し、自信を持ってもらいたいと思った。みんなにも期待している」と話し、生徒らを激励した。
 6年の仲門結衣さん(12)は「伊波さんの手話が分かりやすかった」と手話で感想を話した。