那覇空港ターミナル増設 国内、国際線ビル連結


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 那覇空港ビルディング(NABCO、那覇市、兼島規社長)は7日、国内線旅客ターミナルビルと国際線旅客ターミナルビルをつなぐターミナルビルを増設すると発表した。国内線の保安検査場や国際線チェックインカウンターを広げ、増加し続ける観光客の利便性を高める。2017年1月に着工し、20年3月までの完成を目指す。

 4階建てで延べ床面積は約3万3千平方メートル。貨物ターミナルビルに入る格安航空会社(LCC)も入居する予定で、NABCOはピーチとバニラエアと協議を進めている。
 今回の増設で、国際線チェックインカウンターを既存の20ブースから3倍の60ブースに増やすほか、国内線の保安検査場や搭乗待合室も拡充。搭乗口が二つ増え、スムーズに乗り降りできるボーディングブリッジ(搭乗橋)を2基新設し、大型機1機、小型機1機の対応が可能となる。加えて、商業施設も増やす考えだ。
 那覇空港の14年度の利用客数は1753万人となっており、3年連続で過去最高を記録した。今回の増設により、国内線1800万人、国際線350万人の年間2150万人の利用客を見込む。
 沖縄を訪れる観光客は右肩上がりで増加し続ける一方、空港の手狭さが指摘されてきた。兼島社長は「特に国際線の観光客数がかなり伸びており、利用客や航空会社からも何とかしてほしいという要望が寄せられていた。拡張することで、お客さまの利便性が高まる」と話した。