【うるま】うるま市の海中道路を訪れた人々を、魅力が詰まった浜比嘉島、平安座島、宮城島、伊計島へ案内しようと11日、うるま市地域おこし協力隊が「美ら島海道 観光案内所」を開設した。場所は、海中道路沿いにある「海の駅 あやはし」隣にある市観光物産協会内。歩道に面した窓口で、島しょ地域をサイクリングするための自転車の貸し出しや、4島の食事どころ、見どころを紹介する。
地域おこし協力隊は他市町村や都道府県などから来た隊員が地域に定住して、地域活動を行う総務省事業。うるま市の地域おこし協力隊員の酒井惠美子さん、日比康人さんはこれまで島しょ地域を中心に活動する中で「海中道路まで来て買い物をして帰る人たちを、次につなげたい」と感じるようになった。
「海の駅 あやはし」などで観光客の声を聞くと「『取りあえずここまで来たけど、この先に何があるの?』と島しょ地域の情報を持っていなかった」と酒井さん。日比さんと「島の魅力と観光客が求めるものをつなげて育てていくことができる」(日比さん)と考え、観光案内所の開設を決めた。
市観光物産協会と連携しながら、観光案内をしていく。
2人が「美ら島インストラクター」となり、島しょ地域を訪れる人に島々の見どころを案内すると同時に「島の人たちも、祭りなどの情報があればください」と住民らに情報提供を呼び掛けている。
将来的には「互いにゆんたくして情報発信できる場所になれば」と望む酒井さん。今後、案内所からのネット中継番組などができればと構想を膨らませている。観光案内所の開設時間は午前10時から午後3時まで。