子の無病息災、 願い込め 発祥地でムーチー作り


社会
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親子でムーチー作りに挑戦する参加者ら=17日、南城市大里の大里城跡公園体験交流センター

 【南城】旧暦12月8日の「ムーチーの日」に当たる17日、南城市大里西原区の大里城跡公園体験交流センターで「市うふざとムーチー祭」(市大里区長会・OB会有志主催)が開かれた。多数の親子連れが参加し、月桃の葉でムーチーを包む体験に挑戦。ムーチーを蒸すシンメーナービからは甘い香りが漂い、参加者らは蒸し立ての温かいムーチーを楽しんだ。

 ムーチーの発祥地とされる南城市大里。今回のムーチー祭は7年ぶりの開催となる。西原区近隣のギリムイグスクには、伝説に登場する鬼が隠れていたすみかがあるとされる。
 ムーチーが蒸し上がるのを待つ間、ムーチーの由来を紹介する紙芝居も行われ、子どもたちが真剣に聞き入った。月桃水の作り方の講座なども行われた。
 仲村ちあきさん(29)=南風原町=は、3人の子どもと参加。「ムーチーは毎年家でも作っているが、外で作るとひと味違う。子どもたちにも味わってほしい」と話した。娘の心花(みか)ちゃん(5)は「ムーチーを9個、上手に作れた。全部食べたい」とにっこり。
 比嘉真幸実行委員長は「子どもの無病息災を願いながら、ムーチーの由来も後世に語り継いでいきたい」と語った。