沖縄県内の工房や組合、個人から選抜された紅型や織物などが一堂に会した「沖縄新鋭選抜競技会」(主催・同実行委員会、織の財団)が23日、名護市喜瀬の万国津梁館で始まった。初開催で、作家計45人が紅型、花織、宮古上布、久米島紬(つむぎ)など計61点を出品している。来場者は気に入った作品に対し会場で投票し、上位5点の人気作品が決まる。競技会は24日まで。開場は午前9時~午後5時。
多良間村で生まれた新しい織物「たらま紅紬」の発表会も兼ねている。
実行委員会副委員長で織の財団監事の植葉剛三さんは「沖縄は全国で最も染織が盛んな地域と言える。作り手と愛好家の接点の場を設け、変化の激しい市場に対応できる新しいもの作りにもつながるよう企画した」と多くの来場を呼び掛けた。会場では紅型や花織の各制作実演もある。
競技会の結果は27日以降、織の財団ホームページ「宇治紬物語」に掲載する予定。