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畑(首里東高)、自転車ポイントレースで3位 終盤一気に追い上げ<かごしま国体2023>


畑(首里東高)、自転車ポイントレースで3位 終盤一気に追い上げ<かごしま国体2023> 少年男子ポイントレースで3位入賞を果たした畑祐太郎(首里東・手前)=13日、鹿児島県根占自転車競技場(大城直也撮影)
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 特別国民体育大会「燃ゆる感動かごしま国体」第7日は13日、鹿児島県内各地で行われた。自転車競技では、少年男子ポイントレースで畑祐太郎(首里東高3年)が3位に入った。成年男子スクラッチ(10キロ)の國吉優希(朝日大)、成年女子スクラッチ(8キロ)の成海綾香(普天間中―南大隅高―鹿屋体大出―鹿児島県スポーツ協会)はそれぞれ6位に入った。


 少年男子ポイント・レース(24キロ)の畑祐太郎(首里東高)が終盤一気の追い上げで3位をつかみとった。これまでの最高順位で「めちゃうれしい」と頬を緩めた。

 虎視眈々(たんたん)と狙っていたのはゴール時の1位に与えられる10点。決められた周回の通過順位別に与えられる通常ポイントの2倍を獲得し、一気に巻き返した。それまでの3点に10点が加算され計13点で上位に躍り出た。

3位入賞の畑祐太郎

 残り3周(1キロ)の時点で誰よりも早くスパートをかけた。「スプリントの強い人はラスト1周でスパートをかけてくる」というレースで、残り3周からぐんぐんスピードを加速させた。「みんないつ出ようかとけん制し合っていた」と体力が続くかどうかのリスクもあったが、勝負に出た。

 勝利を予感したのは1周半地点。「後ろを見たら誰もついてきていなかった。いけるかなと思った」と過酷な運動量に耐えうる、強い体と精神力で結果をつかんだ。

 8月の全国総体では3キロ個人追い抜きで4位。国体では同種目がなく、距離は長いが「わりかし自分に合っている」とこの種目に挑んだ。「レース系の経験が少なく、こういう勝ち方はあまりしたことがないが、思惑通りの展開に持ち込めた」と大きな自信を得た様子だった。

 (大城三太)


<自転車>
(鹿児島県根占自転車競技場)
▽成年男子1000メートルタイムトライアル (28)新垣快琉(日体大) 1分10秒591
▽同ポイントレース決勝(3万メートル) (18)比嘉祐貴(日体大)=得点なし
▽同スクラッチ決勝 (6)国吉優希(朝日大)
▽少年男子1000メートルタイムトライアル (19)仲真良河(北中城高) 1分9秒328
▽同ポイントレース決勝(2万4000メートル) (3)畑祐太郎(首里東高) 13点
▽同ケイリン準決勝
 「2組」 (4)久貝一心(北中城高)=7~12位決定戦へ