与那国・陸自部隊きょう発足 復帰後初の新施設


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 大城 誠二

 【与那国】与那国島で駐屯地の整備が進められている陸上自衛隊沿岸監視部隊が28日、発足する。隊旗授与式が与那国町の駐屯地内で開かれ、隊員約160人が配置される。沖縄の日本復帰後、新たな自衛隊施設の設置は初めて。発足を前に来県中の中谷元・防衛相が27日、来島し駐屯地を視察した。

 配備問題は賛否で住民を二分し、昨年2月、その是非を問う住民投票に発展。賛成が過半数を占める結果になったが、住民間に生じたしこりは残ったままだ。
 駐屯地を訪れた中谷防衛相は「空白地帯があってはならない。目に見える形の配備で意義は大きい。町民に頼られるような存在になってほしい」と隊員に訓示した。その後、外間守吉町長と面談した。
 防衛省は4月24日に駐屯地開設を記念する式典を開く予定。