目取真さん、釈放後海上抗議へ  「海は米軍の演習場ではない」


この記事を書いた人 金城 美智子
逮捕後初めて海上抗議を再開した芥川賞作家の目取真俊さん=6日午前、名護市辺野古

 【辺野古問題取材班】米軍キャンプ・シュワブ沿岸海域の制限区域に入ったとして1日に刑事特別法違反の容疑で逮捕された芥川賞作家・目取真俊さんが6日、釈放後初めてカヌーによる海上抗議行動を再開した。目取真さんは逮捕を受けても「気持ち的に変わった部分はない」といつも通りの抗議行動を続ける意志を示した。

 目取真さんは2日に処分保留で釈放されていた。
 この日の海上抗議は9人が参加。午前10時20分ごろに名護市辺野古の浜を出発してから約1時間抗議した。特にトラブルなどはなかった。
 出発前に「蒸し暑いですね。汗かきますので頑張りましょうね」などと声を掛け合っていた目取真さんは「基地の中に進入する意図や理由はない。(掘削作業用の)台船の様子を見に行くだけだ。海は米軍の演習をしている所ではないから自由に動けるべきで、(航行しても)問題はないから海保は遠巻きに見ている」と行動の意義を話した。
 一方、米軍キャンプ・シュワブのゲート前には辺野古への新基地建設に反対する市民ら100人以上が集まった。工事関係車両の出入りや海上での作業は確認されていない。【琉球新報電子版】