県内特A建設業 売上高11・4%増2941億


この記事を書いた人 新里 哲

 帝国データバンク沖縄支店は7日、県内の格付け最上級の特A建設業者の売上高(2014年11月期~15年10月期決算)ランキングを発表した。今期対象104社の売上高総額は前期比11・4%(300億8400万円)増の2941億7800万円と伸長し、公共、民間工事ともに好調な受注環境を反映した。景況感の良さを背景に受注が増えた半面で、資材価格や人件費の高騰による経費の上昇があり、赤字企業数、赤字総額も前年を上回った。

 業者別では、国場組が売上高329億9千万円(前期比44・3%増)で首位。2位は沖電工で158億4400万円(0・1%減)、3位は屋部土建で113億1900万円(10・5%増)と続いた。
 売上高100億円を超える上位5社の合計は825億600万円で、全売上高の28・1%を占めた。全104社のうち前期比で売り上げが伸びた増収企業数は67社で、減収企業を30社上回った。
 純損益を見ると黒字決算となったのは88社、赤字決算となったのは16社で、赤字企業は前年より10社増えた。赤字16社の赤字額総計は7億457万円で、前期より4億8399万円拡大した。黒字企業数は前年より10社減ったものの、黒字額で見ると総計45億9903万円は前年より12億7819万円の拡大となった。