デマンドバス利用後押し 県立芸大生「なんじぃ」カード制作


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「おでかけなんじぃ」をPRしようと県立芸大の学生らが制作した、バス型パンフレットとカード

 【南城】南城市が市内で運行する乗り合い型デマンドバス「おでかけなんじぃ」の利用を促進しようと、県立芸術大学デザイン専攻を今春卒業した3人がこのほど、バス型パンフレットとカード、アニメーションを制作した。市と県立芸大が2015年3月に締結した包括的連携協定に基づき、市が学生らに依頼して制作した。

 バス型パンフレットとカードを手掛けたのは南風盛ゆいさん(22)。パンフレットにはバスの予約方法や時刻表などが掲載されている。カードは財布などに入れて携帯できる時刻表で、実際のバスと同じ4色をそろえた。「気軽に手に取ってもらおうとバス型を考案した。絵本のような手書き風のタッチを心掛けた」と笑顔で語る。
 アニメーションを担当したのは玉城ヒカルさん(25)と朝日はるなさん(22)。市のマスコットキャラクター・なんじぃが乗るバスに観光客や市民が代わる代わる乗り合い、市内の観光地や宿泊施設、学校、市役所などを巡る様子を約2分半でまとめた。
 玉城さんは「バスの利用法を言葉を使わずに映像で表現したので、外国人にも理解してもらえたら」と期待。朝日さんは「市に生息するシロツラヘラサギやトカゲハゼも登場させた。利用法が一目で分かるように製作した」と紹介した。
 指導した赤嶺雅県立芸大教授は「学生のうちに社会とつながる経験ができ、いいスキルアップとなった」と語った。
 パンフレットは5千部、カードは2500部発行し、市役所2庁舎や市内の各公共施設、宿泊施設などで配布している。アニメーションはhttps://youtu.be/Rxhp6iPBeWIで視聴できる。