沖銀3月期、単体ともに9期ぶり増収増益 好調景気で貸出金増


社会
この記事を書いた人 金城 美智子

沖縄銀行(玉城義昭頭取)は13日、2016年3月期連結決算(対象子会社6社)を発表した。拡大基調を続ける県経済を反映して貸出金が伸長し、売上高に当たる経常収益は前期比4・1%増の509億7400万円となった。経常利益は与信費用の減少などから6・6%増の121億7800万円、当期純利益は5・8%増の77億4700万円となり、9期ぶり増収増益となった。

 銀行単体では、経常収益が前期比3・7%増の378億1800万円。本業のもうけを示すコア業務純益は、システム開発や新店舗開設に伴う経費などが膨らみ6・5%減の99億5300万円となった。ただ、経常利益は与信費用の減少などで7・8%増の107億2500万円、当期純利益は5・1%増の71億4200万円となり、連結と同様に9期ぶりの増収増益となった。
 貸出金の平均残高は5・1%増の1兆3196億円。不動産業を中心に事業性貸し出しが増加したほか、住宅ローンなどの個人ローンも伸長した。貸出金利回りは0・14ポイント減の1・89%と低下傾向が続く。
【琉球新報電子版】