オスプレイの低周波音 心理的にも悪影響…


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編隊を組んで飛ぶ米軍のヘリコプター=10日午後1時38分、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブ上空

 【名護】名護市辺野古の上空をオスプレイが10日午前に通過した際、沖縄工業高等専門学校屋上で観測された低周波音が、人に対し「心理的影響」や「物的影響」が出る可能性のある値を上回った。さらに同日午後1時37分には米軍のヘリコプター7機が編隊を組んで通過し、辺野古集落の民家屋上で音量80・2デシベルの騒音を記録した。いずれも渡嘉敷健琉球大准教授が設置した測定器で記録した。

 オスプレイが10日午前9時42分に通過した際、沖縄高専屋上では周波数20ヘルツで音量101・9デシベルを測定、防衛省が設定した「心理的影響」の閾値(いきち)(影響を与えるのに必要な刺激の最小値)を8・9デシベル、環境省が設定した「物的影響」の閾値を21・9デシベルそれぞれ上回った。同じ時刻には周波数が25ヘルツ、40ヘルツでもそれぞれ心理的影響と物的影響の閾値を上回った。