政策を問う(6) おおさか維新県総支部 儀間光秀幹事長代行


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馬毛島に訓練移転を
―県議選の意義や争点は。
 「県民が沖縄の未来を選択する選挙であり、生活と密接に関わりを持つ選挙でもある。結果が沖縄の進むべき方向を決する。その点を十分に考慮し、県民に主権者の権利を行使していただきたい」

 ―重視する課題や政策は。
 「自立経済の確立や次代を担う子どもたちの教育問題などだ。子どもの貧困問題は避けて通れず、政党に関係なく対策に取り組むべきだ。子どもの貧困対策と経済振興はイコールだし、一方で所得の格差と教育の格差もイコールの関係にある。憲法で義務教育の無償がうたわれているが、党では大学までの教育費無料化を掲げている。教育の無償化は親の負担にも関わるし、貧困対策にもつながる。
 沖縄の県民所得は低く、消費税の再増税には反対していく。まずは政治家による身を切る改革が先決だ。首長や議員の報酬をカットし、医療や教育、福祉に財源を回すなど、身を切る改革に取り組みたい」
 ―普天間問題の対応は。
 「普天間飛行場の5年以内の運用停止が優先されるべきだ。党としては、鹿児島県の馬毛島を訓練地として活用し普天間の閉鎖状態を確実に行うべきだとの立場だ。宜野湾市と県にも要望書を提出した。現在、政府と県とで和解協議中だが、辺野古移設ありきではなく、全ての選択肢を再検証し、県民に見える形で方向性を見いだすべきだ」
 ―選挙での党の目標は。
 「公認3人の当選に全力を挙げる。是々非々の立場でキャスチングボートを握り、県政運営の中で影響力を出していく」
 ―県議選がその後の政局に与える影響は。
 「県政運営への影響は必至だ。議会は与野党に二分される傾向があるため、数がものを言う。参院選にも反映される。結果が普天間移設問題に影響することも間違いなく、全国的にも注目される選挙だ」(’16県議選取材班)
(9政党・会派の代表インタビューを順次掲載しています。)