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悲劇 忘れないで 宮森小ジェット機墜落 演じ 伝える

 【うるま】うるま市内の小中高生で構成する子ども劇団「石川ひまわりキッズシアター」の公演が17日、同市石川の城前小学校で開かれた。1959年6月30日に旧石川市の住宅地や宮森小学校に米軍戦闘機が墜落した事故を再現した「笑顔の花が咲くころに」を全校生徒に披露。生徒からは「劇を見て初めて知った」「音が大きくてびっくりした」などの感想が聞かれた。


宮森小学校に米軍ジェット機が墜落した当時の状況を描いた場面=17日、うるま市立城前小学校

 宮森小に米軍機が墜落して57年。当事者や証言者が減り、記憶が薄れていく中、石川ひまわりキッズシアターは事故の悲惨さや被害者の思いを伝えようと、2012年から活動を続けてきた。

 活動5年目を迎え、今年は城前小6年生も劇に参加。同じく市内を中心に活動するうるま市ジュニアオーケストラも協力した。


劇中の内容に合わせて生演奏を奏でる、うるま市ジュニアオーケストラ=17日、うるま市立城前小学校

 劇中では、不登校だった児童が友人と共に久しぶりに登校。友人との久々の再会を喜び、学校生活を楽しんでいたところに、米軍のジェット機が墜落し、犠牲となった。生き残った友人は「なぜ宮森小に飛行機が落ちたの。なぜ私が生き残ったの」と悲痛な叫びを上げた。

 鑑賞した生徒は「劇を見るまで知らなかった」「ジェット機の音が大きくてびっくりしたけど、本当に起こったことだから、当時の様子が少し分かった気がする」などと感想を述べた。

 城前小学校の教員は「隣の宮森小学校で起きたことだけど、知らない生徒も多い。授業でも取り扱うが、なかなか詳しくは説明し切れていない部分もあるかもしれない」と、石川ひまわりキッズシアターの労をねぎらった。