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琉球新報がおすすめする4冊


琉球新報がおすすめする4冊
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 琉球新報社から、小中学生新聞りゅうPON!で掲載されていた連載をまとめた本を中心に、おすすめの本を紹介します。

 マンガやちょっと怖い沖縄の妖怪まで、夏休みにぴったりの本です。

沖縄戦をマンガで学ぼう

「マンガで伝える沖縄戦」上・下
仲本文子・作 小那覇安剛・監修 琉球新報社

琉球新報からの内容紹介

 戦後75年の2020年4月から1年間、琉球新報小中学生新聞「りゅうPON!」で連載した戦争体験者のノンフィクション漫画に加え、図解などを交えた沖縄戦の流れを解説しました。

 上下巻合わせて全12話。上巻は1944年の「南洋群島(サイパン、テニアンなど)の戦争」から始まり、「10・10空襲」「疎開」「アメリカ軍の慶良間上陸」まで。下巻は沖縄本島の戦争に加え、「八重山の強制疎開と戦争マラリア」を収めています。最後は日系人の戦争体験を伝える「奔流(ほんりゅう)の彼方(かなた)へ」(島袋貞治著書)を収録しました。

 活字では分からない戦時中の衣服や情景などの細部にこだわり作画した作者の仲本文子さんは「子どもに読んでほしいのが第一。大人でも読み応えがあると思います」と話しています。

命や性、正しく知ろう

「ココロ・カラダ 不思議つながり」
徳永桂子・作 琉球新報社

琉球新報からの内容紹介

 長年子どもたちの育ちに寄り添い、励まし続けてきた思春期問題の専門家の徳永桂子さんが、琉球新報小中学生新聞「りゅうPON!」で連載した内容をまとめて、加筆しました。

 著者が実際に子どもたちから受け取った55の質問をもとに、1.こころ・からだ不思議つながり、2.思春期のからだ、3.性の多様性&恋愛、という3つの章に分けて、展開します。

 見開き2ページの1話完結型で、どこからでも読み始められるのも魅力。性教育を正しく学び直すことで、自分にも、大切な子どもにも寄り添えるようになる内容です。

みんな大好き★妖怪の本

「琉球妖怪大図鑑」上・下
小原猛・文 三木静・絵 琉球新報社

琉球新報社からの内容紹介

 沖縄の妖怪博士・小原猛さんが、沖縄県内各地で現在に至るまで語り伝えられている妖怪を紹介します。

 金武町にいた全身鋼鉄の儀部鉄人、南城市に伝わる子どもたちを守る不思議な存在シーヌカミ、フラれた腹いせに男に呪いをかけるためマジムンになった女の妖怪・ザー、首里で今も恐れられる耳をグスグスと切断するミミチリボージ。

 上下2巻で取り上げる妖怪はなんと102体。これであなたも妖怪博士に!

沖縄の朝を彩るほっこりマンガ

「がじゅまるファミリー」1~9巻
ももココロ・作 琉球新報社

琉球新報社からの内容紹介

 琉球新報の社会面で2004年元日から始まった4コマ漫画「がじゅまるファミリー」。沖縄を題材に、うちなーぐちや季節の行事などを取り入れた連載20年を超える長寿作品です。

 「がじゅまるファミリー」は3世代8人家族。この家族が繰り広げる温かくほのぼのとした日常、そしてちょっぴりしんみりする場面が、うちなーぐちをおりまぜながらユーモアたっぷりに繰り広げられます。

 1巻には「ももココロのまんが道」、2巻には読者から募ったかじゅまるキャラクターの似顔絵、最新作の9巻には「ウチナーグチ妖怪」を掲載するなど、4コマ漫画以外の作品も充実しています。

 作者のももココロさんが心掛けているのは「優しい気持ちになる内容」。子どもから大人までおすすめの漫画です。