
拝所のイナサヒ、十数年ぶり葺き替え 中学生も参加

【波照間島=竹富】波照間公民館(東迎一博館長)は15日から18日までの4日をかけ、イナサヒ(波照間方言で「海の家」の意)の修理を行った。
波照間港から集落へ向かう坂の途中、小高い丘の上に立つ同施設は、琉球王朝時代に貢ぎ物の集積所として使われ、現在は海の安全や五穀豊穣(ほうじょう)を祈る拝所として活用されている。
畳6畳ほどの面積で、壁は石積み、屋根は萱葺(かやぶ)き。定期的に屋根の葺き替えを行っているが、前回から十数年が過ぎ、今回の修復となった。
18日は中学生も手伝いに訪れ、30人以上が屋根に萱を載せる作業を行った。
(新城あやこ通信員)