サボテンをモチーフにした陶器を制作しているうるま市の陶芸ショップ「ATELIERGREENMAMA(アトリエ グリーンママ)」をご存じですか? とても愛らしくユニークな陶器なので、ぜひ島ネタCHOSA班でも取り上げてください。
(那覇市 T.T)
サボテンをモチーフにした陶器!?実はサボテン好きな調査員、見逃すわけにはいかない情報です。いったいどんな作品なのでしょう。
ひと目で個性が分かる作品
というわけで、うるま市天願の「アトリエ グリーンママ」を訪れた調査員。住宅街の一軒家をアトリエ兼ショップとして使っているとのこと。敷地の庭には、たくさんのサボテンが並んでおり、調査員の期待を盛り上げます。
アトリエの扉を開けると…そこはまるでアンティークショップのようなおしゃれな空間。温かみのある木の机や棚の上に、オーナーの陶芸作家・平良祥子さんの作品が並べられていました。
まず調査員の目についたのは、緑色の大きなカップ。外側がまるでサボテンの茎のような緑色で、さらに取手が枝分かれした茎の形をしています。面白~い!
その隣には、てっぺんにお花がついた陶器のサボテンが。オブジェかと思いきや、花瓶として使えるのだそうです。なるほど!!
そのほか、陶器で作ったサボテンのリースやオーナメントも。平良さんは多肉植物のアレンジも手掛けており、これを陶器で作ってみたところ、枯れないプレゼントとして人気に。玄関先に飾れるので、開店祝いのプレゼントとしても人気なのだそう。
「人が一目見て、私の作品と分かるものを作りたい」と平良さん。サボテンをモチーフにした陶器のほかにも、お花をモチーフにしたお皿、なんとも愛らしい顔がついたカップや器・花瓶など、平良さんならではの個性的なアイテムが並びます。
カフェ店主から陶芸作家へ
お話を聞いてびっくり、ほぼ未経験の状態から陶芸作家に転身したという平良さん。
屋号である「グリーンママ」の由来は、2009年に始めたブログから。障がいのある息子さんを子育てする中で、同じようなママさんたちと交流したいという思いからブログを開設。「まずは見てもらわないと」と、興味のあった多肉植物をテーマに更新を続け、人気に。ハンドメード作家としても活動するようになりました。
14年にはカフェを開設、サボテンに囲まれたカフェとして人気店となりますが、息子さんが特別支援学校を卒業すると環境が変化し、カフェを続けることが難しくなることを見据えて、閉店し20年に陶芸作家に転身。
「以前、陶芸教室に行ったことがあり、思うようにできなくて悔しかったんです。それで逆に、やり遂げてみたくなって…」と笑います。
当初はうまくいかないことだらけ、チャレンジの連続でしたが、「やると決めたからにはやり遂げる」と電気窯も購入し、覚悟を決めて臨んだそう。
「今、自分が作りたいものを作っています。好きなものを作っていれば、いろんな人の目について広がっていく」。SNSのほか、口コミ経由で平良さんの作品に興味を持ったというお客さんも多いとか。
平良さんの作品はうるま市のアトリエで販売するほか、県内のイベントに出店することもあります。新作情報も併せて、公式インスタグラムでチェックを。
アトリエ グリーンママ
うるま市天願1681
Instagram:@greenmama6
アトリエのオープンは不定期です。事前にSNS で連絡をとったうえでご訪問ください。カフェは現在営業していません。
(2024年9月5日 週刊レキオ掲載)