ヒョウモンカワテブクロ世界初展示 沖縄美ら海水族館


この記事を書いた人 新里 哲
本部町沖で採取したヒョウモンカワテブクロの個体(左)と恩納村沖で採取した個体(沖縄美ら海水族館提供)

 【本部】沖縄美ら海水族館は6日から、世界で初めてヒトデの一種「ヒョウモンカワテブクロ」を展示している。31日まで。2個体を展示しており、今年4月に本部町沖で、8月に恩納村沖でそれぞれ採取した。

 同種でも個体によって色はさまざまで、主にインドネシアからフィリピンの浅い海域に生息しており、直径約20センチのコブヒトデの仲間。沖縄美ら海水族館によると、琉球列島で見つかるのは非常に珍しく、1933年に八重山で採取されて以来、数例しかないという。
 昨年3月に和名が付けられたのを機に、展示に至った。同館魚類チームの谷本都さんは「ここでしか見ることができない。この機会にぜひ足を運んでほしい」と呼び掛けた。
 京都府から訪れていた山田梨乃さん(22)は「ブツブツしてる」と話し、見入っていた。【琉球新報電子版】