自然農法で生産促進 本部・伊豆味 ヤマクニブー栽培講習


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ヤマクニブー泥だんご作り講習会の講師の加藤和恵さん(中央)=7日、本部町伊豆味公民館

 【本部】着物の芳香剤や部屋の癒やしの香り草として、古くから親しまれたヤマクニブー(和名=モロコシソウ)の生産拡大や栽培方法の継承、保存を目的に、本部町役場と伊豆味子ども会(嶺井政秀会長)が主催するヤマクニブー泥(どろ)だんご作り講習会が7日、伊豆味公民館で催された。伊豆味子ども会の親子連れら30人、一般の20人も含めて約50人が参加した。

 講師は、薫物屋香楽認定教授香司(たきものやからくにんていきょうじゅこうし)の加藤和恵さん(千葉市在住)で、香司のグループからアシストとして3人が協力した。

 加藤さんは、ボランティア活動の一環として2014年に行ったヤマクニブー匂い袋作りに続き、今回の講習会の指導にも当たった。

 種が鳥や虫に食べられるのを防ぐため、粘土に種を交ぜ、団子状にして乾燥させたものを地面にまく自然農法について説明した。

 一つの粘土団子には2、3粒の種を入れる。畑や花壇にまいておくと発芽する。

 子どもたちは、説明を聞きながら、ヤマクニブーの種を入れた泥だんご作りを体験した。

 浦崎莉安さん(伊豆味小5年)は「ヤマクニブーは、素晴らしい伊豆味の財産。泥だんご作りに参加できてうれしい」と笑顔で話した。
(上間宏通信員)