【糸満】第6回とぅばらーま糸満大会(主催・同大会実行委員会)が15日夜、道の駅いとまんイベント広場で開かれた。同日は十五夜で、広場の外に満月が輝く中、14歳から73歳までの22人が、自慢の喉を披露した。仲宗根創(はじめ)さん(28)=那覇市=が初めての挑戦で優勝した。約1500人が訪れ、哀愁漂う歌声に酔いしれた。
糸満大会は糸満と八重山の交流を深め、戦後60年の節目に糸満から平和を発信しようと始まった。
審査委員長で県指定無形文化財八重山古典民謡保持者、八重山古典民謡保存会師範の山城直吉さんは「今年は大変レベルが高く、審査に苦労した。自分で作った歌や昔からの歌など幅の広い歌だった」と講評した。
優勝した仲宗根さんは「夢みたいだ。16年ほど本島の歌を習ってきた。八重山の歌は本島の歌にも役立つと言われ、12年前から習い始めた。八重山の人のように情感たっぷりに歌えるようこれからも頑張りたい」と抱負を語った。
その他の受賞者は以下の通り。(継承略)
【準優勝】新崎長吉(与那国町)
【特別賞】藤原由利子(京都府)、新城まや(那覇市)
【奨励賞】玉寄雄幸(久米島町)