米5年目へ手応え 彩子、シード「支えのおかげ」


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来季に向け、意気込みを語る上原彩子=25日、那覇市天久の琉球新報社

 女子プロゴルフの上原彩子(32)=那覇市出身=が米ツアー参戦4年目の2016年シーズンを終えた。今季は前半は腰の調子が思わしくなかったが、中盤からの追い上げもあり、4年連続でシード権を獲得した。来季は開幕ダッシュを目標に、年末はオーストラリアでトレーニングをし、年明け1月末からのシーズンを迎えるという。25日、那覇市の琉球新報社を訪れ、来季の意気込みなどを語った。

 今シーズンの前半は腰痛に悩まされた。「思うような結果が出せずに苦しかった」。連続予選落ちした大会の胸の内を明かす。5~6月ごろから腰の調子が良くなり結果も伴ってきた。「シード獲得は周りの支えがあったおかげだ」と感謝。「来季は開幕から優勝できるように準備したい」と気合十分だ。

 光ったのは8月のカナダ太平洋女子オープン。ツアー史上4人目となる1大会2度のホールインワンを達成した。イーグルも2度マークし、10位タイと米ツアー今季最高位を記録した。

 8月に日本ツアーのNEC軽井沢72で5位に入った後、数年ぶりに旧盆の時期に帰郷した。「ご先祖さまやみんなのパワーをもらったおかげかも。神がかっていた」と翌週のカナダ太平洋女子の躍動を振り返る。

 今季最終戦ではローカルルールを勘違いし痛恨のミス。大幅なペナルティーが課せられたが、駆け付けたファンのために最後までプレーを続けた。自己ワースト記録に終わったが「初心に戻れた」と前を向く。

 今季は「自分らしいプレーで手応えを感じた」一年でもあった。笑顔と共に米ツアー初勝利への自信ものぞかせた。