「 国際見本市都市の実現を」 アジア経済戦略 検証委が知事に提言


この記事を書いた人 新里 哲
翁長雄志知事(右から4人目)に提言書を手渡す「県アジア経済戦略構想推進・検証委員会」の富川盛武委員長(同5人目)ら=29日、県庁

 県が策定したアジア経済戦略構想を検証する有識者委員会「県アジア経済戦略構想推進・検証委員会」(富川盛武委員長)は29日、県庁に翁長雄志知事を訪ね、「国際見本市都市」を掲げた国内外での商流構築の取り組みや、2020年に国際的なIT見本市・商談会の開催を求める提言書を手渡した。

 アジア経済戦略構想の新規取り組みとして、インバウンド(外国人訪日客)のテストマーケティングの場として海外バイヤーが集う全国特産品拠点化の推進や、クルーズ船に関する全県的なマネジメント機能を持った司令塔設置の検討などを提案した。
 富川委員長は「アジア経済戦略構想を実現するため、予算や人員の『アジア経済戦略枠』の設置の検討を進めてもらいたい」と要望した。
 翁長知事は「沖縄の将来を見据えた提言で力強く感じる。提言を組み入れたい」と話した。【琉球新報電子版】