島守の塔で島田知事に思いはせる KOBE夢・未来号の児童ら


この記事を書いた人 松永 勝利
平和の礎を訪れた「笑顔と感動 KOBE夢・未来号・沖縄」の参加者ら=8日午前11時すぎ、糸満市摩文仁の平和祈念公園

 7日に来県した神戸市内の児童養護施設の児童らが沖縄を旅する「笑顔と感動KOBE夢・未来号・沖縄」一行は8日午前、糸満市摩文仁にある島守の塔や平和の礎などを訪問した。塔には沖縄戦時の県知事で神戸市出身の島田叡(あきら)氏も刻銘されており、児童らは郷土の偉人に思いをはせるとともに、平和の大切さを胸に刻んだ。
 同事業はKOBE三宮・ひと街創り協議会(久利計一会長)などが主催し、今回で9回目。最終日となる8日は、島守の塔のほか、兵庫県出身の戦没者を悼む「のじぎくの塔」や平和の礎を訪れた。午後は首里城を見学する。
 島守の塔で児童らは、慰霊碑を拭き清めた後に手を合わせた。板倉匠君(12)は「島田知事のことも勉強してきた。沖縄のために頑張ったと聞き、すごいと思った」と敬意を示した。
 島守の塔に刻銘されている県職員や遺族らで構成する「島守の会」の渡久地英男会長は「皆さんの先輩に当たる島田知事は沖縄の恩人だ」と語り掛け、誇りとすることを願った。【琉球新報電子版】