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2014年に閉校した那覇市の旧久茂地小学校グラウンドで見つかった戦前の久茂地尋常小学校の遺構が13日、報道陣に公開された。遺構はグラウンドのほぼ全面に広がり、久茂地尋常小校舎の下部構造が確認できる。戦前の尋常小学校の大規模な遺構は県内初。市文化財課の担当者は「当時の学校教育の歴史を知る貴重な遺構だ」と話した。
遺構は建物の柱や屋根を支えた礎石や排水溝の跡と思われる石列があった。石列の配置などから体育館側に校舎の入り口があったと推測される。礎石には10・10空襲によるものとみられる赤や黒の焼失跡もあった。遺構からは久茂地尋常小のものと思われる「久」の文字入りの湯飲みやすずりの破片など、同小に関係する遺物も複数点見つかった。
久茂地尋常小の前にあったとされる琉球王朝時代の上級神女「那覇大阿母(おおあむ)」の屋敷跡に関する遺構は、グラウンドで実施した今回の調査では発見されていない。
一般市民に向けた現場での解説は15日午前10時と午後1時に行われる。
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