小型電動車、沖銀へ 省エネや高齢者に優しく 行政と県内企業


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
超小型モビリティー「ゆいも」の導入事業を始める琉球日産自動車の仲井間宗仁社長(右)と沖縄銀行の山城正保常務=31日、那覇市のパレットくもじ前広場

 沖縄県と那覇市、県内企業で構成する「ゆいも推進協議会」(会長・仲井間宗仁琉球日産自動車社長)は31日、省エネや高齢化社会への対応として「超小型モビリティー」(電動車)の普及を図る導入事業の開始式を那覇市のパレットくもじ前広場で開いた。民間企業の先行導入先として沖縄銀行(玉城義昭頭取)に、日産自動車の1~2人乗り電気自動車「ニューモビリティコンセプト」(愛称・ゆいも)5台が引き渡された。

 沖銀は那覇市内の5店舗に「ゆいも」を配置し、営業現場で活用する。路地や渋滞が多い那覇市での実用性や、県内での普及に向けた課題などを検証する。同行の山城正保常務は「環境に優しい電気自動車を普及させることで、自然豊かな観光イメージが定着する。住んで良し、訪れて良しの沖縄づくりに貢献する」と述べた。

 超小型モビリティーは自動二輪と軽自動車の中間に位置する電動車で、観光地を回遊する地域活性化に用いられるなど、各自動車メーカーが開発と需要の開拓を進めてきた。日産の「ゆいも」は最高時速80キロ、1回充電すると約100キロの走行が可能という。