性の多様性、理解深める 北山高校、実体験聞いて討議


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LGBTに関し疑問など思っていることを平良さんと活発に討議する生徒たち=1月31日、県立北山高等学校視聴覚室

 【今帰仁】北山高校(星野朗校長)の3年生を対象に、多様な性を理解するための入門講座が1月31日同校視聴覚教室で行われた。テーマは「LGBTってなんだろう?~無意識に誰かを傷つけないために~」。卒業前特別講演に生徒たちが聞き入った。

 3人の講師が大型スクリーン使い、性の多様性や、自分の性、セクシャルマイノリティーの配慮などについて説明した。その後グループに分かれディスカッションが行われた。

 自身が同性愛者であることがきっかけで、性の在り方の多様性に興味を持ち、現在はセクシャルマイノリティーに関する学びのプログラムを開発中の平良亮太さん(22)らと生徒が、それぞれが思う疑問、質問など和やかな雰囲気で討議した。

 平良さんは「小学5、6年の時に何だか違うと思った。友人らに告白はできても一番近い親に知ってもらうためには、とても悩んだ」と実体験を話し、生徒たちはLGBTについて理解を深めた。
(新城孝博通信員)