世界最軽量、フィット感で勝負 佐喜眞義肢、台湾へ進出


社会
この記事を書いた人 新里 哲
台湾の正全義肢の鍾以俊社長(左)に世界最軽量の関節装具を試着させる佐喜眞義肢の佐喜眞保社長(右)=15日、金武町の佐喜眞義肢本社

 義肢装具の製作・販売を手掛ける佐喜眞義肢(金武町、佐喜眞保社長)は、同社が開発した世界で最軽量という関節装具「CBブレース」を台湾に売り込む。1月に台湾大手の正全義肢(台北市)と永純義肢(高雄市)の2社と販売契約を交わし、佐喜眞義肢として初の台湾進出となる。これまで中国にも同社商品を販売しているが、海外の義肢装具専門業者と販売契約を結ぶのは初めてで、今後海外への出荷が本格化する。

 CBブレースは膝に装着して関節の負担を軽減し、痛みを和らげる器具。特許技術である独自の構造により約150グラムという世界最軽量と体へのフィット感を実現した。

 台湾でも高齢化社会の進展とともに、関節装具などの需要が高まっているという。台湾での展開は、CBブレースのパーツを県内で生産し、台湾で組み立てる方式で実施する。3月から出荷を開始し、台湾での初年度の販売目標を1200台とする。

 12日から台湾の販売店の関係者6人が来沖し、現地での販売展開やメンテナンスなどに関する会議を開いている。佐喜眞社長は「いい商品をぜひ必要がある人に届けたい。台湾進出を皮切りに世界へ出ていきたい」と意気込んだ。(呉俐君)