「離・転職」女性の76% 沖縄県内20~40代 出産、結婚が理由


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 沖縄総合事務局は16日、県内在住の20~40代の女性を対象にした「働く女性に関する意識調査」の結果を発表した。回答者の75・5%が離職・転職の経験があると回答し、その理由は約3人に1人が「出産のため」、約4人に1人が「結婚のため」だとした。育児休業は正規社員の6割が取得しているが、非正規社員は逆に6割が取得していなかった。

 出産や結婚を機に女性が仕事を辞める実態が浮き彫りとなり、総合事務局調査企画課は「女性が働く雇用環境は改善されているとみられるが、県内は中小零細が多く、雇用環境の整備、改善を必要とする企業も数多くある」と指摘した。

 調査は、女性が活躍しやすい環境のために望まれる職場・家庭環境を把握する目的で初めて実施した。調査会社に登録する県内の女性を対象に、2016年11月16~21日にウェブアンケートに回答してもらった。428人(20代86人、30代164人、40代178人)が回答した。

 出産経験者のうち育児休業の取得については「取得しなかった」が51・1%と過半数だった。回答者の現在の雇用形態別に見ると、正規社員の67・7%が「取得」と答えたのに対し、派遣・嘱託社員の63・2%、パート・アルバイトの68・5%は「取得しなかった」と答え、回答比率が逆になった。

 育児休業を取得しなかった理由では「雇用形態が対象条件に合わなかった」が36・1%、「職場に取得する雰囲気がなかった」が26・4%だった。