沖縄、飲酒運転27年連続ワースト 全国の2・5倍


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 沖縄県警は2016年中に県内で発生した、交通人身事故に占める飲酒絡みの事故の割合が、27年連続で全国ワーストになったことを23日発表した。県警は「飲酒運転根絶」に重点を置き、さまざまな施策を講じているが、飲酒絡みの事故構成率は全国平均の約2・5倍、死亡事故構成率は全国平均の約5倍となっており、飲酒運転が横行する深刻な状況があらためて浮き彫りになった。

 県警交通企画課によると、16年中に県内で発生した人身事故5491件中、飲酒絡みの事故は109件(1・99%)あり、全国平均(0・79%)を約2・5倍上回った。また死亡事故件数38件中、飲酒絡みの死亡事故は13件発生。構成率は34・2%で、4年連続で全国ワーストだった。

 また、16年中の飲酒運転摘発人数は1856人で、全国確定数は公表されていないが、15年から2年連続で摘発者数が全国ワーストとなる見込みという。

 交通企画課の新木満管理官は「飲酒運転への意識があまりにも低過ぎる」と指摘し、より一層の取り締まり強化に取り組むとの見解を示した。