沖縄を訪れた観光客らが那覇市内を自転車で移動できるようドコモ・バイクシェア(東京)やNTTBP(同)などは6日、バイクシェアの実証実験を始めた。電動アシスト(補助)自転車20台を那覇市内の5カ所の置き場に設置し、有料で観光客らに貸し出す。提供期間は5月末までの約3カ月間。今後利用状況のデータを分析し、事業の拡大運営などを検討する。
徒歩だけでは移動範囲が限定されることから、自転車で観光客の行動範囲を広げ、那覇市内での消費単価を拡大することなどを目指している。
自転車置き場は沖縄かりゆしアーバンリゾート那覇とかりゆしLCH泉崎、かりゆしLCHプレミア、ロワジールホテル那覇、沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB)の5カ所。
5カ所は全て無料公衆無線LAN「Wi―Fi(ワイファイ)」が整備されている。利用者はNTTBPが提供する情報配信サービス「ささっとパンフ」をダウンロードして会員登録し、利用方法やモデルコース、推奨の飲食店などの情報を得て、自転車で観光地や飲食店を巡る。実証実験段階は、日本語と英語の2言語で対応するが、今後中国語(繁体字と簡体字)など他の言語も導入していく予定。
自転車の利用に当たっては、設置する場所のホテルでICカードを現金で購入するか「ささっとパンフ」で会員登録し、クレジットカードで料金を支払う。料金は1日2千円と1回30分200円の2プランがある。
6日、沖縄バイクシェアの関係者が那覇市内で会見を開き、沖縄観光コンベンションビューローの平良朝敬会長は「バイクシェアを通じて最大の消費効果につながることを期待したい」と述べた。