沖縄県産ウコン使ったサプリ、全米で販売へ


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県産ウコン3種を使ったサプリメント商品をPRするエム・スクエア社のマーク・ミラー代表=東京都内

 【東京】人材育成事業などを手掛ける「エム・スクエア」(本社=東京都港区、沖縄支社=那覇市、マーク・ミラー代表)は、沖縄県産ウコン3種を使ったサプリメント「沖縄トリプルターメリック+」を5月1日から全米で販売する。ミラー代表の妻が県系2世という縁から沖縄の長寿に着目し、栄養分が豊富な県産ウコンの販売に乗り出した。同社は米国に健康食品を扱う会社を設立し、小売業世界最大手の米国チェーン、ウォルマート3763店舗に商品を卸すことが24日までに決まった。

 米国全土に展開するウォルマートでの販売は、県産ウコンの認知度向上に向けて大きなチャンスとなりそうだ。

 エム・スクエア社は、沖縄ウコン堂=宜野湾市=から県産の春、秋、紫ウコンの原料を調達し、サプリメントとして商品化できないか、3年間試行錯誤した。このほど、県産ウコンの栄養素を凝縮したサプリメント化に成功し、全米販売のルート確保を実現した。新商品「沖縄トリプルターメリック+」は1箱60カプセル入りで29・99ドル(約3300円)。初年度の販売目標は20万箱を目指している。ミラー代表は「沖縄の太陽や海の恵みを受けて育った県産ウコンが、米国でも高く評価された。米国から世界へ羽ばたける沖縄ブランド商品にしていきたい」と意気込んでいる。

 ウコンに含まれるクルクミンには、抗炎症、肝臓や消化器の機能改善、抗酸化作用、抗ストレス、最近では認知症予防など多くの効能があることが研究によって報告されている。(新垣毅)