ハーリー「疑似体験」で交流 神戸・友が丘中と寄宮中


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神戸市立友が丘中学校3年生(前列)にハーリーの櫂さばきを手拍子で教える那覇市立寄宮中の3年生たち=27日午前、那覇市の寄宮中学校

 神戸市立友が丘中学校の3年生128人が27日、修学旅行の最終日に、那覇市立寄宮中学校の3年生と同校プールで、ハーリーの櫂(かい)さばき体験を行った。舟がないので、プールの縁に一列に腰掛けて行った。寄宮中の生徒が手本を見せ、横でアドバイスを受けながら、友が丘中の生徒が挑戦した。

 寄宮中の生徒による太鼓と鉦(かね)のリズムに合わせて、大きな掛け声と共に櫂を漕(こ)いだ。友が丘中の山本愛さんは「思ったよりきつくて難しかったけど、とても楽しい。次回は実際にハーリーに乗って漕いでみたい」と話した。寄宮中の津波璃子さんは「県外の人との交流はうれしい。言葉も少し違っていて、とても新鮮」と喜んだ。

 友が丘中学校は当初は民泊を予定していたが、民家が空いておらず、それでは地元の中学生との交流ができないかと旅行社に伝えて探してもらい、寄宮中が快く引き受けた。仲盛康治校長は「観光立県沖縄のおもてなしの心を体験してほしかった。お互い良い体験になった」とほほ笑んだ。