ピアノ演奏で魅了 ジョン・ナカマツ氏 宜野湾でリサイタル


社会
この記事を書いた人 平良 正
変化に富んだ演奏を披露するジョン・ヤスヒロ・ナカマツさん=4日、宜野湾市の沖縄コンベンションセンター劇場棟

 第10回ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールで優勝し、欧米を中心に活躍している北米県系3世のピアニスト、ジョン・ヤスヒロ・ナカマツさんのピアノリサイタル(琉球新報社主催)が4日、宜野湾市の沖縄コンベンションセンター劇場棟であった。柔らかみのある音色と、変化に富んだ演奏で観客を魅了した。

 ショパンの「ポロネーズ第6番変イ長調 作品53“英雄”」では、力強く弾くピアノの中に優しさあふれた音色を奏でた。 演奏後、祖父の故郷である東村の伊集盛久村長から花束が贈られた。ナカマツさんは「古里である沖縄で演奏するのを楽しみにしていた。沖縄の皆さんに迎えられて感謝の気持ちでいっぱいだ」と笑顔で語った。

 演奏を聴きに来た開邦高校1年の伊波蘭菜さん(15)=うるま市=は「多彩な音色を放つピアニストだなと感じた。音の変化に富んでいて、聴いててとても楽しかった」と話した。

 「ジョン・ナカマツピアノリサイタル」は6日午後2時から宮古島市のマティダ市民劇場(宮古島市、市教育委員会共催)でも上演される。チケットは5日のみ前売り料金で一般3500円、高校生以下1500円(当日500円増し)。