建設現場の擁壁が崩落 北谷桑江の体育館隣接地


この記事を書いた人 松永 勝利
擁壁が崩落した現場=17日午前9時すぎ、北谷町桑江

 【北谷】16日午後7時ごろ、北谷町桑江のアパート建設現場で、高さ5・2メートルの擁壁の一部が約10メートルにわたって崩落した。けが人はいない。現場は桑江地区体育館(公民館)に隣接しており、17日現在、体育館の使用は禁止され、駐車場の利用が一部制限されている。
 ニライ消防本部は16日午後8時すぎに「建築現場の擁壁が崩れ、土砂の流出が確認された」と町職員から通報を受けて出動した。ブルーシートや土のうを使って土砂の流出防止に当たったほか、現場周辺に警戒線を張り、立ち入らないよう注意を呼び掛けた。再度の崩落に備え、町職員らは泊まり込みで警戒に当たった。
 ニライ消防や町職員、工事関係者らによる対策会議が17日午前9時に開かれ、立ち入りを制限するための柵の設置や再度の崩落に注意しながら土砂を取り除くことが確認された。
 町都市計画課の田仲康児課長は「建設現場の土砂に亀裂があり、さらに土砂が公民館側に流れないかが心配だ。今後、建設現場と公民館の間にある排水路へ土砂が流れ込まないように警戒していく」と話した。
 仲本朝永自治会長は「崩落時に体育館の利用者もいたが、けが人がいなくて良かった。体育館の今後の利用については状況を見て判断していく」と話した。【琉球新報電子版】