沖大生発刊本が人気 沖縄の業界地図


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「沖縄の業界地図2017」を発行した沖縄大学法経学部の学生ら=28日、沖縄大

 沖縄大学法経学部の大城淳准教授(経済学)と豊川明佳講師(経営学)のゼミの学生らが発刊した「沖縄の業界地図2017」が県内書店で人気を博している。各業界の企業相関図や各業界で働く人々のインタビューなどを盛り込んだ。ゼミ生らは就職活動に励む同年代の学生らに活用を呼び掛けている。

 「業界地図」は2015年度版に続く第2弾として両ゼミ生延べ77人が編集に取り組んだ。業界ごとにチームを組み、業界の現状などをインターネットによる情報収集や企業を訪問しての取材を重ねた。

 マスコミ業界の調査を担当した4年生の松本尚之さん(26)は「ネットでは不正確な情報も多い。企業を訪問して情報を得ることが重要と感じた」と振り返った。

 就職活動をしながら業界の調査を進めた学生も少なくない。4年生の宮城良太さん(25)は「合同企業説明会では調査のためにも多くの企業説明に参加した」と振り返り、「業界地図で志望の企業がどのような業界と関連を持つかを知り、面接試験の時に話の幅を広げるのに役立ててほしい」と呼び掛けた。

 業界地図はA4判の157ページで価格は税別1100円。販売元の沖縄教販によると、今月1日に発刊した初版4千部の在庫はわずかだという。同社は7月にも2千部を重版する予定だ。問い合わせは同社(電話)098(868)4170。