【沖縄】2023年に行われるバスケットボールワールドカップ(W杯)の開催地を選考している国際バスケットボール連盟(FIBA)は29日、宜野湾市の沖縄コンベンションセンターで会合を開き、1次リーグの開催地に立候補している沖縄市から同市開催の利点などについて聞き取りを行った。FIBAの担当者は「沖縄のホスピタリティの豊かさ、市側の熱意を感じ取った。いい感触を得ている」と述べ、今後の手続きを確実に進めるよう求めた。
沖縄市の上田紘嗣副市長がプレゼンターを務め、沖縄でのバスケットボール熱、人気の高さ、多様性を受け入れるチャンプルー文化などについて紹介した。1万人規模のアリーナが20年度中に市内で供用予定であることを強調し「質の高い大会運営が可能だ。W杯開催は沖縄の大きなレガシー(遺産)となる」などと訴えた。桑江朝千夫市長も出席した。
FIBAからは日本代表戦以外のカードの集客、民間投資の見通しなどの質問が出た。沖縄市開催について詳細にまとめたファイルを8月にはFIBAに提出する。沖縄市からの聴取後、FIBAのインゴ・ヴァイス財務部長は「いい感触を得た。『沖縄に決めないでどうする』というぐらい隙のないファイルを出してほしい」と話した。
W杯には32カ国が出場予定。日本はインドネシア、フィリピンとの3カ国開催を提案しており、8カ国による1次リーグの開催地の一つとして、国内では沖縄市を提案している。ほかに立候補しているのは、ウルグアイとアルゼンチンの2カ国開催、単独開催でロシア、トルコ。10月の評価会合を経て、12月に開催地が決まる。