電話番号知らせず通話 レキサス「トラストーク」 ネット取引の需要見込む


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
イメージ

 システム開発のレキサス(うるま市、比屋根隆社長)は、一時的に使える電話番号を通して相手先と通話することで、第三者同士が互いに個人的な電話番号を知らせずプライバシーを保って電話ができるサービス「トラストーク」を始めた。インターネットオークションやシェアリング・エコノミーの普及に伴い、面識のない消費者同士の取引(C2C)が増加する中、個人情報を保って通信したいという需要を見込む。主にC2Cを営む事業者向けで、レキサスは今年中に100社の導入を目指す。

 トラストークでは「050」から始まる11桁の電話番号が発行される。この電話番号はウェブサービス上から発信者、着信者の二つの個人の電話番号をひも付けることができ、設定を済ませて相手に050番号を伝えれば、着信先に電話が転送される仕組みだ。

 一つの050番号には、時間帯ごとに異なる電話番号をひも付けることができるため、050番号の使用料を節約しながら複数の連絡網を運用できる。通話内容のテキスト化や通話ログの蓄積といった機能もあるほか、将来的には通話音声を解析して感情や音声キーワードの検索もできるようにする予定だ。

 30日、琉球新報社を訪れた白鳥健治プロダクトマネジャーは「C2Cの利用は匿名性が肝になる。既に家事代行サービスで先行導入され好評を博しており、普及を進めたい」と語った。