琉球新報児童文学賞 正賞該当なし


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 第29回琉球新報児童文学賞の最終選考会が6月30日、那覇市内で開かれた。正賞は短編児童小説部門、創作昔ばなし部門ともに該当作がなかった。短編児童小説部門では、2008年以来9年ぶりに該当作がなかった。創作昔ばなし部門は3年続けて該当作なしとなっている。

 佳作には短編児童小説部門で諸見里杉子さん(46)=那覇市、自営業=の「夏休みクエスト」、たまきこう(本名・玉城和子)さん(45)=豊見城市、預かり保育指導員=の「青いランドセル」が選ばれた。創作昔ばなし部門では平岡禎之さん(57)=那覇市、会社員=の「波のうた、風のこえ」、佐藤モニカ(本名・屋良モニカ)さん(42)=名護市、歌人=の「ねことちゃわん」が佳作となった。

 今回、短編児童小説部門に19編、創作昔ばなし部門に17編の計36編の応募があった。福山市立大学教育学部教授の齋木喜美子さん、琉球大学教育学部教授の武藤清吾さん、児童文学作家で琉球新報児童文学賞短編小説部門・創作昔ばなし部門受賞者の新垣勤子さんが選考に当たった。

 贈呈式は山之口貘賞と合わせて28日午後6時から、那覇市前島の沖縄かりゆしアーバンリゾート・ナハで開かれる。