那覇商定時全県制覇 ワープロ速度 全国上位目指す


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ワープロ部で練習に励む(左手前から)洲鎌紀香さん、国吉梨奈さん、顧問の新垣了教諭、安谷屋凜さん、大城真琴さん=13日、那覇商業高校

 第55回県高等学校商業実務競技大会「ワープロ速度の部」がこのほど宜野湾市内で開催され、県立那覇商業高定時制(川根茂森校長)のワープロ部に所属する3人が初の団体優勝に輝いた。全日制も含む同競技で、定時制課程が優勝したのは初めて。25日には九州大会(宮崎県)、8月には全国大会(東京)に臨む。生徒らは「全国でも上位に食い込みたい」と意気込んだ。

 団体優勝したメンバーは、那覇商定時制2年の安谷屋凜さん(17)と洲鎌紀香さん(同)、3年の大城真琴さん(19)の3人。同大会は14校から268人が参加し、珠算や簿記、ワープロなどの各部門がある。ワープロ速度部門は、当日配られた文章について10分間で打ち込んだ文字数を点数化して競う。10カ所以上の誤字や行を飛ばす「脱行」で失格となる。

 ワープロ部の7人は、アルバイトをして家計を支えたり、授業料を捻出していたりするため、部活時間は授業前の30分のみ。自宅にパソコンがある生徒はいない。昨年の県新人大会で準優勝し、今大会では優勝を目指して集中的に練習に励んだ。

 部長の大城さんは「タイプミスに気をつけて練習した。結果を残せてとてもうれしい」と喜んだ。大会で自己ベストを出した洲鎌さんは「打ち込んだ文字数は私が一番少ないので、九州や全国では2人を追い越すぐらい頑張る」と張り切った。

 顧問の新垣了教諭(34)は「全日も出場する大会での優勝は生徒たちにとって自信になる。全国ではどこまでの数字をたたき出すのか楽しみだ」と笑顔で話した。