県中学ソフトテニス 川平(女子)と東風平(男子)優勝


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 ソフトテニスの第59回県中学校競技大会は15日、沖縄市の県総合運動公園庭球場で団体戦を行い、男子は東風平が2009年以来、女子は川平が初めて優勝した。

 予選トーナメントを勝ち上がった4チームで争った決勝リーグで、東風平、川平とも3戦全勝だった。男子は羽地が2位、石垣第二が3位、川平が4位。女子は名護が2位、東風平が3位、本部が4位だった。男女優勝・準優勝校は九州大会(8月・熊本)への出場資格を得る。(記録は後日掲載)

◇「やっと勝てた」悲願優勝に笑顔 女子優勝・川平

ポイントを挙げ喜ぶ川平の吉川小百合(右)と仲本こころ=15日、県総合運動公園庭球場

 現チームの県内女子では、全国での活躍などから、実力が頭一つ抜けている川平が、県中学総体を初めて制した。仲本英基監督は「本当に悲願の優勝。やっと勝てた」と胸をなで下ろした。

 この日は1月の県新人大会で優勝した高嶺心萌と吉川小百合、鈴木音羽、仲本こころを試合ごとに組み替え、確実に2勝できるようにして臨んだ作戦がはまった。その一方、選手らは重圧も感じていたよう。高嶺とのペアで3月の全国ジュニア選抜大会個人2位のエース・吉川は「プレッシャーがあった」と振り返る。本調子ではない中、得意の後衛からの攻撃でポイントをつかむ底力を発揮した。

 吉川から誘われ、競技を始めた主将の鈴木は「ここまで来られてうれしいの一言に尽きる」と笑顔。九州、全国大会への戦いにも「この仲間と一つでも多く戦いたい」と力を込めた。

※注:高嶺心萌の「高」は旧字体

◇男子優勝・東風平 エース外間・北川 勝利を呼ぶ攻撃

男子団体決勝リーグ 力強いストロークで攻める東風平の外間克己(右)、北川大翔=15日、県総合運動公園庭球場(大城直也撮影)

 勝ったほうが優勝となる羽地との男子決勝リーグ最終戦。1勝1敗で勝負を託されたエースの外間克己・北川大翔組(東風平)が勝利を呼び込んだ。

 「絶対勝つ。だけど楽しもう」(北川)と試合に挑んだ。前衛を北川、後衛を外間と互いに得意なポジションで攻撃し続けた。北川はネット際に落とすドロップショットやコースをついたボレーなどで得点を重ねる。外間は相手のミスを誘う力強いフォアハンドショットをたたき込んだ。外間は「ミスもあったが修正できたのは良かった」と振り返る。

 主将の北川は「勝つことも大切だが、チーム全体で試合を楽しむことを大切にしたい」と語り、全国ベスト8以上を目標に、まずは九州大会に挑む。