葉タバコ買い入れ開始 宮古島 JT、全国最速


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
葉タバコの品質を確認するJTの鑑定員ら=19日、宮古島市のJT宮古葉たばこ取扱所

 【宮古島】沖縄県内最大の葉タバコ産地の宮古島市で19日、2017年度の葉タバコ買い入れが始まった。市平良の日本たばこ産業(JT)宮古葉たばこ取扱所で同日朝、JTの鑑定員や農家ら多くの関係者が集まって開始式があった。通常期の買い入れとしては全国で最も早い。9月6日まで操業する。

 初日の買い取りが始まると、JTの鑑定員が葉タバコの手触りや匂いで品質を評価した。JTはこの日、下地地区の4戸の農家が出品した葉タバコ約42・7トンを約9600万円で買い取った。1キロ当たりの平均買い取り額は2081円だった。

 本年度の宮古取扱所の取扱高は宮古島市と多良間村、石垣市の農家156戸から約1355トンを見込む。前年度の約1230トンより増加する予定となっている。16年度の買い入れ面積は638ヘクタールで、買い入れ代金は約24億2900万円だった。

 県たばこ耕作組合の砂川利勝組合長は「昨年は台風がなく気象条件が良かったので、今年は量も品質も向上している。良い値が付くのを期待している」と話した。