オスプレイ被害の改善を 宜野座村城原区が村に要請


この記事を書いた人 松永 勝利
當眞淳村長(中央)に対し、オスプレイの訓練に伴う被害改善を要請する城原区の崎浜秀正区長(右から2人目)ら=25日午前9時ごろ、宜野座村役場

 【宜野座】宜野座村城原区の民間地に隣接する米軍キャンプ・ハンセン内のヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)・通称「ファルコン」で普天間飛行場所属の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイが離着陸訓練などを繰り返している問題で、城原区の崎浜秀正区長らは25日午前、村役場を訪れ、騒音被害の改善を當眞淳村長に要請した。
 要請文では、ファルコンでの訓練で粉じんが発生していることや午後10時以降も訓練が実施されていることを説明し「度重なる低空飛行と騒音、粉じんで健康被害が起きている地域住民から苦情が絶えない」と指摘した。①午前0時まで飛行訓練が実施されている②騒音、粉じんによる異常事態が起きている③区民で何度も抗議をしているが変化がない―ことを挙げ、解決策を見いだすよう村に求めている。
 崎浜区長は「区はこれまで沖縄防衛局に何度も抗議してきたが、現状が変わらない。村にも協力をお願いしたい」と述べた。當眞村長は「村内の民間地付近のヘリパッドの使用や民間地の低空飛行の禁止を求めて防衛局に何度も抗議してきた。訓練に伴う被害は城原区だけでなく、他の区でも発生している」と述べ、要請に理解を示した。
 當眞村長は25日午後に沖縄防衛局を訪れ、オスプレイによる騒音被害などについて抗議する。【琉球新報電子版】