さかなクンとサンゴ礁学ぶ 生物と触れ合いも 石垣


社会
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ヒトデなどに実際に触ることができるコーナーで、海洋生物と触れ合う子どもたち=22日、石垣市総合体育館

 【石垣】環境省那覇自然環境事務所は22日、石垣市総合体育館で、豊富な知識で魚類の生態などを分かりやすく伝えるタレントのさかなクンを招いたシンポジウムを開催した。石垣島のサンゴ礁の危機的な現状や、サンゴ礁からもたらされる多様な恩恵への理解を深めてもらおうと開催した。シンポジウムには多くの親子連れが訪れ、サンゴ礁や海の生物に親しんだ。

 土屋誠琉球大名誉教授も登壇し、石垣島と西表島の間に広がり、大規模な白化や死滅が確認された石西礁湖の現状を説明。さかなクンとの掛け合いで、サンゴの生態について解説した。

 さかなクンはクマノミとイソギンチャクの共生などといった海洋生物の生態・特徴について、イラストを描きながら分かりやすく説明した。

土屋誠琉球大名誉教授(右)と一緒に、「ギョ!ギョッ!」とサンゴの生態について説明するさかなクン

 さかなクンが好きで竹富町の波照間島から訪れた寺尾紬君(8)は「(さかなクンと)会えて良かった。むちゃくちゃ良かった」と興奮した様子。「もっと魚の勉強をしたい。波照間のサンゴ礁もきれいだから残していきたいと思う」と笑顔で話した。

 会場にはヒトデやハリセンボンなどに触れられるコーナーや海洋生物の剥製の展示コーナーなども設けられた。